従妹、親戚に感謝  海老原 元 様

私はライオンズクラブ入会後、早々にアイバンクに献眼登録しました。カードが送られてきた後、私の意志を家族に伝えました。「私が死んだら、アイバンクに連絡してくれ」と。

即「OK」の返事が返ってきました。妻、二人の子、父母も私の意思を継いで、登録しました。「死んだらすべて灰になっちゃうよ、最後の奉仕に角膜提供どう?」と盆正月の親戚回りの都度、亡くなったら、献眼してくれないかと、話しておりました。

私の母の実家に、夏休み、冬休み、子供の頃から泊りに行く習慣がありました。同世代の従妹弟がおり、休み中は、野原を駆け回り、昆虫採集をし、一緒に風呂に入り、秘密基地を作ったり一緒の生活をしていました。

従兄弟が成人し、結婚すると、家族で帰郷し、夏、冬、会う機会が増え、献眼について話しました。集まった方全員快く承諾してくださいました。

去年、思いがけない悲報が入ってきました。その従弟が腹部大動脈破裂で亡くなった。「これから実家に寝台車で向かうからよろしくお願いします。帰郷は夜中になる。」とのことでした。仕事が終わり、急いで親戚の家へ向かいました。親戚が集まり、通夜、葬儀の話をしているところでした。その中に入り献眼の話をしました。全員異論もなくOKが出ました。奥様に連絡したところ「すべてよろしく」との返事でした。私はライオンズ先輩方に連絡し、今は亡くなった後12時間までがベストのことでした。即アイバンクに連絡し、ぎりぎり12時間以内で抜眼が終了しました。

今考えると、献眼の話をした時から、献眼に理解がある親戚であることを誇りに持っています。また献眼登録及び臓器移植、臓器移植の中の献血の普及を自分なりに広めたいと思います。

“ まな “ 献眼ありがとう。感謝しています。

最後に栃木県アイバンク活動に、ご尽力されている方々、献眼された方及びご家族様に心から感謝いたします。また今日のコロナ禍で亡くなられた方々にお悔やみを申し上げ、闘病中の方々には一刻も早い社会復帰をお祈りしております。

(公財)栃木県アイバンク「光とアイ」16号より

故 大越 学 様

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